抗体実験をするなら読んでおきたい一冊。従来の実験法から最新の抗体実験まで。
羊土社「抗体実験マニュアル」は抗体を用いる実験の原理とコツが書かれた本です。
どの抗体を使ったらいいかわからない、思うようなシグナルが得られないなどの問題を解決したいなら一読の価値があります。
一章:概論 二章:免疫染色 三章:タンパク質精製
四章:免疫沈降・ブロティング 五章:フローサイトメトリー
六章:抗体を用いた最新実験法 七章:最新トピックス
免疫沈降法とは(ウィキペディア)
ChIPアッセイ
ChIP(植物) ChIP(酵母) ChIP on ChIP ChIPシークエンス in vivo ChIP マイクロChIP N-ChIP RNA ChIP |
共免疫沈降法(Co-IP) クロスリンク免疫沈降法(CLIP) |
コールド免疫沈降法(英語)
ハワードヒューズ医学研究所の公開するプロトコール
免疫沈降法のプロトコール(英語)
ソーク研究所の公開するプロトコール
免疫沈降法のプロトコール(英語)
ベイラー医科大学の公開するプロトコール
免疫沈降法のプロトコール(英語)
ブリティッシュコロンビア大学の公開するプロトコール
免疫沈降法のプロトコール(英語)
シグマアルドリッチ社の公開するプロトコール
代謝ラベル細胞の免疫沈降法(英語)
カリフォルニア大学サンディエゴ校の公開するプロトコール
dynabeads protein Gを使用しているのですが、なかなか上手くいきません。
そこでproteinGではなくproteinAを使ってみようと思い調べたところ
プロテインAアガロースとプロテインAセファロースの2種類あることがわかりました。
アガロースとセファロースでどんな違いが有るのでしょうか?
ご教授お願いいたします。
ルイ Reply:
12月 1st, 2011 at 11:15 PM
プロテインAセファロースはプロテインAアガロースのGE製品名称です。
なので根本的に両者はほとんど同じ製品ですので大きな違いはありません。
nobu Reply:
12月 1st, 2011 at 11:24 PM
そうだったんですか!ありがとうございます。
先輩がAセファロースの方がアガロースよりもよく使われるし
製品的にも良いといっていたので疑問に思っていました。
どうもありがとうございました!
ゆーぶ Reply:
12月 1st, 2011 at 11:25 PM
若干の違いはありますが、両者で大きく結果が変わることはないと思います。
ま、個人的にはセファロースを好んで使っていますが・・・
免疫沈降法の途中で行うインキュベーションの温度条件ですが、
プロトコルによって室温で行う場合と4℃で行う場合があります。
どちらで行うのが良いのでしょうか?
さち Reply:
12月 1st, 2011 at 11:07 PM
もし室温で行ってうまくいくようなら室温が良いですよ。
室温でやったほうがインキュベーション時間が短くてすみます。
4℃でもうまくいくと思いますが、
どちらかというとインキュベーション時間を長時間かけたい場合の条件です。
ゆうさん Reply:
12月 1st, 2011 at 11:07 PM
返信いただき、ありがとうございました。
室温で一度やってみようと思います。
トミー Reply:
12月 11th, 2011 at 10:30 PM
インキュベーションの温度は免疫沈降の結合速度に影響を与えます。
そのため、室温の方が4℃に比べて結合速度が速く、
短時間のインキュベーションで実験を行うことが出来ます。
室温だと10分くらいの時間でインキュベートできるのにたいし、
4℃だと30~60分くらいかかります。
もしオーバーナイトでインキュベートしたいといった
特別な理由があるのであれば4℃がオススメです。
そうでなければ、あえて4℃でインキュベートする必要なないでしょう。
免疫沈降が成功したかどうかの確認実験方法には、どんなものがあるのでしょうか?
手元に免疫沈降用抗体しか持っていないので、
できればそれだけでできる確認実験方法を教えていただけますでしょうか?
まめ Reply:
12月 1st, 2011 at 9:36 PM
まず、お手持ちの免疫沈降用抗体で免疫沈降を行い(サンプル1)
コントロールとしてIgGでも免疫沈降を行います(サンプル2)。
次にウェスタンブロットを行います。
各レーンにアプライするサンプルは以下の通り
1レーン目:未処理のライセート
2レーン目:サンプル1
3レーン目:サンプル2
1次抗体にはお手持ちの免疫沈降用抗体を使います。
もし免疫沈降が成功していれば
1レーン目と2レーン目で同じサイズのバンドが検出され
3レーン目に何も検出されないはずです。
最近、共免疫沈降をはじめたばかりの初心者です。
実は研究室を仕切っている先輩が、
研究室内の実験はすべて研究室のスタンダードプロトコールに厳格に従うべきだという考えの持ち主で
それを強要してきます。
他の研究グループはlysis bufferに150mM NaClを使っているのに対し、
うちの研究室のスタンダードは50mM NaClです。
そして、今私が扱っているサンプルは50mM NaClのスタンダードプロトコールではうまくいかず
塩濃度をもっと上げるべきではないかと考えています。
lysis bufferの塩濃度を上げることで
いままでうまくいかなかった共免疫沈降が
うまくいくようになることはあるのでしょうか?
racomp Reply:
12月 1st, 2011 at 9:28 PM
150mM NaClはおよそ0.9%の濃度で生理食塩水に近いため
タンパク構造にとってごく自然な?塩濃度です。
以前に免疫沈降のプロトコールでNaCl濃度のレンジは0-300mMというのを見たことがあります。
50mM NaClでうまくいかなかったということですので、
0-300mMのレンジでlysis bufferの塩濃度を変えてみて
条件検討してみる価値は有ると思います。